---はじめに--- これはlocate memoryという、 IRM playerで公開していたゲームの資料です。 ゲーム中のテキストがまとめてありますが、 基本的に会話集で場面の解説等も一切ありません。 読みやすいものではないので、注意してください。 IRM playerが遊べなくなってしまったので、 闇に葬るよりは、ということで公開します。 わかりやすくしてくれ、や、 面白くしてくれというご要望には答えられませんが、 質問や感想は歓迎します。 ---かんたん解説--- リンドという少女が主人公。 ダンジョンに潜ってボスを倒すと、記憶が蘇ります。 記憶には自分と、ダンジョンで出会う青年が何度も現れます。 それには一体どんな意味があるのでしょうか。 主な登場人物 ・リンド  :記憶を失った少女。 ・ドライ  :ダンジョンで出会う青年。その体には秘密がある。 ・ジヴァニア:魔族。ラートマを慕う。 ・ラートマ :ウグイス村を占拠する魔族の主。 ----ストーリー---- [オープング] 記憶 泣いたり笑ったり、怒ったり    ささいな思い出、くだらない記憶 そのひとつひとつが人を作り    前へと歩ませる。 ああもう!待ってよ! リンド:…            (なんで、そんな風に笑えるの。) *:わたしには 何もない… *:ううう…           頭が痛い… *:ここは…?わたしは一体… *:嘘だ…            何も覚えてない。何もわからない… *:何か書いてある…       リンド?わたしの名前…? リンド。目覚めの時に 君のそばに いられないことを許して欲しい。 すべての鍵は 君の故郷      ウグイス村にある。 僕が村にいって全て解決するから  君は何も心配せず待っていてくれ。 リンド:ついに来たわ。ここが   ウグイス村… リンド:(あれからどれほど待ってもあなたは来ない。) リンド:(これ以上、待てない。) リンド:(何より、もうこれ以上  空っぽのままいられない。) リンド:(わたしは、       あなたの名前さえ知らない。) リンド:宿を探しましょう… *:いらっしゃい。        おや、旅の人かい。 *:こんなところに来るってことは あんたも あれ狙いなのかい? *:魔物の巣になっちまった    ウグイス村。 *:討伐やら財宝やら求めて    酔狂な輩がよく 来るのさ。 リンド:?ここが         ウグイス村ではないの? *:ああ、ここも一部には     違いないけど… *:村の中心部は魔物に占領されて、あたしたちには近寄れないのさ。 リンド:…… リンド:その村に、最近だれか   行かなかったかしら。 *:さてね。いろんな連中は来るよ。誰かって、どんな人なんだい。 リンド:わから、ない… *:わからない?じゃあ、そんなの 特定できるわけ ないじゃないか。 *:とにかく、行くってんなら   あたしは止めないよ。 *:部屋を借りたいんだろう? *:とっておいてやるから、    休みたければ2階を使いな。 *:それと 死にたくないなら   しっかり準備していくことさね。 *:奥のほうに旅人がいるよ。   一度 話を聞いてみたらどうだい。 [ダンジョン1] 1:村の入り口          向かいますか? *:んあーあ?誰だあ? *:ここは 俺の家だぞお? リンド:…… リンド:ここに住んでいた人たちは、どこへ 行ったの? *:うけけけ。そんなの知らねえよ。ラートマ様からもらったんだから  俺の家だあ。 リンド:あなたたちは 何なの? リンド:この村で何をしているの? リンド:この村はわたしと     なんの関係があるの? *:あー何言ってんだ?      そんなの俺が知るわけないじゃんか。 リンド:何で、知らないの。 *:…あ?(なんだこいつ。) リンド:ここに来れば 何かわかると思ったのに…! リンド:……帰るわ。 *:…ま、待てい! まずは 宿を探そう。 *:わけのわからん展開に     流されそうになったわ。 *:逃がすわけないだろ!     お前は俺の食料だ! リンド:! (バトル) *:ぎゃああああ! リンド:…… リンド:な、何?何かが…聞こえる。何か、頭の中に入ってくる…! (記憶) 女:るー♪るーるー♪ 女:この世に有りしもの      全てには心が宿り 女:思いを伝え うねりとなって  わたしの心へ届いて *:おや、アステナリエの詩だね。 女:ユーリィ! 来てたんだ!またお仕事で寄ったの? (現実) リンド:うう…くっ…… リンド:今のは…わたし? リンド:まさか、記憶が戻ったの…?もっと、もっと知りたい…! パチパチパチ リンド:誰! *:ここは魔物の巣窟だよ。    女の子一人で来るところじゃない。 *:そう言うつもりだったんだけど、一人で倒しちゃうなんてすごいね。 リンド:あなたは誰?       何でこんな所に? *:僕はドライ。         ここには大事な用がある。     魔物を蹴散らしてでもね。 ドライ:君こそ、         どうして ここに来たのさ? リンド:わ、わたしは       記憶を取り戻しに… リンド:ここで魔物と戦ったら、  記憶が蘇ったの。         だからこれを続ければ…! ドライ:…ふうん。 ドライ:でもさ、それって     本当に君の記憶なのかな? リンド:な、何を… ドライ:考えてもみなよ。魔物が  君の記憶 持ってたってことだろ? そんなはずないじゃんか。 ドライ:それはきっとノイズか何かで君の記憶なんて、         もとから空っぽなんじゃないの。 リンド:空っぽってそんなはず、  だったら わたしは何なの。    人は 誰だって記憶があって、 ドライ:知らないよ。       でも そうだね。記憶がないなんて まるで―― ドライ:――お人形さんみたいだね。 リンド:! ドライ:僕は忙しいんだ。じゃあね。 リンド:ま、待ちなさい!     わたしは人形なんかじゃ――― リンド:まだ聞きたいことが――! リンド:……! リンド:わたしは、記憶を     取り戻さないとダメなんだ…    あの人に会うためにも… [ダンジョン2] 2:魔の溢れ出す洞窟       向かいますか? *:あら、お客さん。       こんな所に人間が何のようかしら? リンド:あなた達こそ、何なの。  こんなところを占拠して。     出て行ったらどうなの。 *:随分な言いようね。20年前、 人間からここを勝ち取ったのは   わたしたち。 *:今更 返せだなんて、     筋が通らないと思わない? *:まあ、もっとも。       今までにも貴女と同じわからず屋は 何人も来たけれど、ね。 リンド:! その人達はどうしたのっ *:わからないのかしら? *:このお腹の中に        決まってるじゃない。 リンド:っっっ! リンド:このぉ! *:貴女も お腹の中の子たちと  一緒になりたいの?        いいわ。仲間にしてあげる! *:! *:あら!貴女…         もしかしてアナテマ―― (バトル) *:きゃああああ! リンド:はあっはあっ… リンド:ぐ… (記憶) 女:えーん、えーん。 男:どうしたのさ。        君の声は心を突き刺すね。 男:願わくば僕にその悲しみを   消させてくれないか? 女:あなたは 誰…? 女:何でそんな          変なこと言ってるの…? 男:変なって!          優しさ一杯で話しかけた 僕の   この気持ち、どうすればいいの? 男:僕はユーリィ。 男:町から町へ旅する       しがない人形屋さ。        君の名前は? 女:…リンド。 男:リンド。可憐な名前だね。   まるでお伽話の妖精のようだ。 女:お伽話って…         え…?ちょっとこの人…      大丈夫…? 男:ほめてるのに!? 男:どうかな。          ちょっとは落ち着いた? 女:別に、そんなんじゃ… 女:…… 女:村の子たちから        仲間はずれにされたの。 女:わたしは           みんなとは違うんだって。 男:ふうん。そんなに       深刻に考える必要ないと思うけどね。 男:人は違って当たり前じゃない。 男:しょうがないな。       そんなリンドちゃんに       僕の素敵な人形劇をお見せしよう! *:やア!ぼくは粘土のジョニー。 今日はぼくの最高のショーを    見せてあげるよ! *:ああ、だめだった       ぼく粘土だからすぐにグズグズグズ… 男:ジョニーぃぃぃぃ!!? 男:えへ? 女:え?次は?          え?ないの?馬鹿じゃないの? 女:じゃなくて、その…もう一度  自分に向いてるか見直すって言うか その…けなしてるんじゃなくて、ね? 男:うわああん!         心配されるとかえって辛い! *:あれえ、リンドちゃんは? *:やめなさい!あの子のことは  放っておきなさい。   *:なんで? *:あんな薄気味悪い子… *:親も亡くなって…あたしは   あの子がほんとに人かって     感じちまうんだ。 *:あの子が笑ってる姿なんて   見たことがない。 *:あの子…どんな怪我しても   すぐに治っちゃうんだ。      あたしは…怖いんだよ。 (現実) リンド:ぐぐ…あああ… ドライ:また 倒しちゃったの? ドライ:君、普通にすごいね。   もしかして            名のある武人だったりする? リンド:あなたは!また! ドライ:ドライだよ。       せっかくなんだから覚えてよね。 リンド:どういうこと…なの。   あなたは、誰? リンド:あなたが、        わたしの探していた人なの? ドライ:ええ?          そんなの知らないけど。 ドライ:でも、          君の探しているのが人なら、    それは 絶対僕じゃない。 リンド:どういう意味… *:ふー、ふー…! リンド:え―――― *:ぉぉぉぉおあああああっ! リンド:あぐっ *:お前ぇぇぇえもっ! リンド:は…かはっ――――    あ……? リンド:い……いやあああああ! *:あはははははは!       油断するからよ! *:間抜けな人間どもの悲鳴って  いいわ! *:その絶望に濁った瞳は     どんな味がするのかしら!? *:それにしても         ずっと見つからなかったアナテマが 自分から姿を現すなんて。 *:ラートマ様に         いい みやげ話ができるわ! ドライ:いい加減、そのうるさい口を閉じたらどう? *:え…? *:そん――――― *:ぎゃあああああ! リンド:…!…!?…!? ドライ:やれやれ、力ばっかり   とんでもないんだから。 ドライ:僕、結構         頑丈なはずなんだけど。 ドライ:よっ、と。治った。 リンド:あ…あなた…何ものなの!?首がちぎれて 平気な人間なんて…! ドライ:もちろん。人間じゃないよ。 ドライ:僕は自律型人形。     製造コード ドライ。 リンド:にん、ぎょう…? リンド:うそ…だってそんなに   人間っぽくって…でも く、首が… ドライ:世の中にはすごい技術者が いるってことじゃない?      創造主のこと、覚えてないけど。 ドライ:でも、君もおんなじで   ちょっと嬉しいな。仲間だね! リンド:どういうこと…?わたしは 人間よ。人形なんかじゃない。 ドライ:気づいてないの? ドライ:自分の傷、見てごらんよ。 お腹に大穴開いてるんだよ。 リンド:は――――――? リンド:かっ……あ―――     っっっああ……! リンド:(熱い…!熱い熱い…っ! 体がっ あああ痛い……!) ドライ:それで生きていられる   人間なんて、いるわけないじゃない。 リンド:がっ あああ       ああっ……! ドライ:うん、その感じだと    10分くらい じっとしてれば   動けそうだね。 ドライ:僕は行くよ。 じゃあね。 リンド:―――――――      ごほっごほっ リンド:わ、わたしは       人間じゃないの? リンド:この記憶は…全部偽物なの? [ダンジョン3] 3:人外の建造物         向かいますか? *:お前だな?          最近 おいらたちの住処を     荒らしてる奴って。 *:何が目的だ?         おいらたちを 食い散らすつもりか? リンド:そんなつもり、ない。   ただ、わたしは          記憶を取り戻したいだけよ。 *:知らねえな。どうするつもりだ? リンド:あなたを、倒す。     倒して、わたしの記憶を取り戻すの! *:なんだそりゃ!        どんだけ自分勝手な―――― (バトル) *:ぐはっ!? *:なんだよ…          おいらたちが 何したってんだ… リンド:…村を占領しておいて、  そんなこと言わないでよ… リンド:!う… くっ……! (記憶) *:ひ…ひい!          殺さないでくれ…なんでもする! 女:ふむ、なんでもするとな?   実に魅力的な提案だ。 女:だが それは聞き入れられぬな。わらわは魔女。怖れと不寛容の象徴。慈悲はやらぬ。 女:わらわは、          お前の命が欲しいのだ。 *:へあ…? *:あぎゃああああ!? 男:おい、やりすぎだ。      ほどほどにしておけ。 女:足りない。          この程度では 足りないの… 女:ぐ……            血が…血が欲しい―― 女:抑えても抑えても       衝動が止まらない―― 男:どうして、お前は… 女:わたしはわたしが怖い… 女:アトリ。あなたは、いつまでも わたしのそばに いてくれる? 男:…当たり前だ。        くだらないことを聞くな。 (現実) リンド:な、何なの…       あれがわたし? リンド:だ、だってだって     今までと全然違う… ドライ:うわ、また        先越されちゃった。 ドライ:どうしたの。       何で うずくまってんのさ。    強い君には似合わないよ。 リンド:お願い!教えて! リンド:あなたが頼りなの!    あなたが鍵なの!わたしは何なの? ドライ:ちょ、ちょっと急に何? リンド:ううん、とにかく     ここで 何をしているのか…    それだけは教えてよ。 ドライ:大切な物を        取り返しに来てるんだ。 リンド:え? ドライ:もちろん、僕のじゃないよ。僕は人形だから、命じられてるだけ。 ドライ:創造主の大切な物を、   ここの連中に奪われたんだ。    だから、僕が取り返してる。 リンド:大切な物?それって一体… ジヴァニア:ふうん、だから貴方  ラートマ様の目の敵にされてるのね。 リンド:あなた…死んだはず…!? ジヴァニア:あの程度で死なないわ。第一、貴女たちだって       生きてるじゃない。 ジヴァニア:まあ、        貴女は特殊だものね。       ラートマ様に見せてあげなくちゃ。 リンド:あなたは、前もそうだった。わたしのことを知ってるの!? リンド:わたしは何なの。     人間なの。それとも…人形、なの? ジヴァニア:どちらでもないわ。  貴女はアナテマ。呪いの血。 リンド:!?それは なんなのっ ジヴァニア:何だっていいじゃない。あたしたちの役に立つなら、    なんでもね。 ジヴァニア:(まあ、あたしも   よく知らないんだけど。) ジヴァニア:とにかく、      連れて行かせてもらうわよ。手足が もげたところで支障ないわよねえ? ジヴァニア:覚悟なさぁぁあいい! リンド:…っっ リンド:! ドライ:困るんだよ、       これ以上奪われるのは。 ジヴァニア:貴方たち、      仲間だったのね! リンド:助けて…くれるの? ドライ:まさか。君のことなんて  どうだっていい。だけど、連中に  これ以上取られる訳にいかないんだ。 ジヴァニア:勇ましい事言うわね。 貴方に できるかしら!? ジヴァニア:あああ! ジヴァニア:くっやってくれるわ…! ジヴァニア:魔族をなめないで! ジヴァニア:引き裂いてあげるわ! ドライ:長いこと戦ってるんだ。  それくらい、知ってるよ。 ジヴァニア:ああああ! ジヴァニア:くそっくそっ     何で勝てない?          こんな屈辱は初めて…! ジヴァニア:次に会うときは、必ず 手足を砕いて這いつくばらして、  絶望に染めてあげるわ! リンド:あ、ありがとう… ドライ:だから、別に       君のためじゃないよ。 リンド:(それでも…       今のわたしにはたった一人の味方。) リンド:きっと、あなたが     わたしの探していた人なんだわ… ドライ:買いかぶり過ぎだと    思うけどね。 (場面変わって) ジヴァニア:ラートマ様。 ジヴァニア:この間教えてもらった やつに会ったの。それで―― ラートマ:祈りの、途中だ。 ジヴァニア:! ジヴァニア:ごめん…なさい。 ラートマ:怒ってはいない。    顔をあげろ。 ラートマ:あの人形に会ったのか? あいつはお前ではかなわん。戦うな。 ジヴァニア:な…!        あたしにだって できるわ! ラートマ:言うことを聞け     ジヴァニア。 *:そうだ!           女は 黙ってりゃいいのよ。    俺が全部やってやるわ。 ジヴァニア:ゾブール!…様。 ゾブール:ふん、とってつけたように様をつけおって。 ゾブール:俺だけならまだしも   ラートマ様への不遜な態度。    本来なら許してはおけんぞ。 ジヴァニア:…… ラートマ:気にするな。      上辺の忠誠には興味が無い。    俺は 結果で測るようにしている。 ゾブール:はっ!         出すぎた真似でした。       わたしごときが方針に逆らうなど。 ラートマ:いずれにせよ      あの人形にこれ以上        好きにさせるわけにはいかない。 ラートマ:ゾブール。       俺の右腕として、あいつを始末しろ。 ゾブール:必ず成し遂げましょう。 ラートマ:ふざけたなりだが    ゾブールは強い。         不満かもしれないが奴に任せておけ。 ジヴァニア:不満なんか ないけど… ジヴァニア:むしろ        あいつの態度のほうが       なーんか裏を感じるのよねぇ… ジヴァニア:そうだ。ねえ、    ラートマ様。女の方はどうなの?  呪いの血ってどういうこと? ラートマ:あれは、        高次元へと向かう鍵だ。 ラートマ:記憶の解析で      十分かと思ったが、やはり届かない。 ラートマ:直接 その体から    情報を得る必要がある。 ジヴァニア:高次元って? ラートマ:お前では        想像もつかない場所だ。 ラートマ:俺達は皆、あれの影響下。そこにたどりついて初めて、    すべてを知ることができる。 ラートマ:ジヴァニア。      お前は女を連れてこい。      方法は問わん。 ジヴァニア:ふふん、いいわよ。  おまかせあれ。 [ダンジョン4] 4:帰らずの森          向かいますか? *:来やがったな強奪者。 リンド:…わたしの事       強奪者って言うなら、       あなたたちはどうなの。 リンド:ここに来てから      いろんな記憶が蘇るの。 リンド:あなたたちこそ、     わたしの記憶を奪ったんじゃないの? *:グハハハハ どうだかな。   だがお前の事はよく知っているぞ。 *:これがわかるか?       俺の、戦利品だ。 リンド:何、それ。髪飾り…?   それがどうしたって言うの。 *:わからない?そうかそうか。  そりゃそうか。なんせ、      その記憶もないんだからなあ。 リンド:どういうこと!      あなたは何を知ってるの!? *:さあな!知りたけりゃ     力づくでかかってこいや!     そんで、残った全ても奪ってやるぜ! (バトル) *:やり、やがる… リンド:ああ―――! (記憶) 男:さあ、ここが今の僕の家。   遠慮せず入って。 女:何でこんな森のなかに…?   この家にはあなた一人で? 男:ああ、師匠と暮らしてるんだ。 変な人だからね。         こんなとこに家建てちゃって。 男:ほら、こっちこっち。 男:お師匠さまー!        只今戻りました。         ほら、今日はこの間話した… *:ユーリィ。 *:なんであんたは        ちょっとお使いを頼んだだけで   こんなかかってんの。 男:ぎゃ…ぎゃあああ!? *:一ヶ月も留守にして、その間  あたしはご飯どうしたと思ってんの。奴隷はちゃんと奉仕しなさいよ。 男:うぎゃああ、ちょっと、    今 変なこと言わなかった!? *:だいたいあんたは、      …おや。 *あなたは誰? 女:わたしは… *:あ、もしかして        ユーリィがいつも言ってた子でしょ。へぇえええー *:まったく、たまんないわよねえ。いつもいつもリンドが今日はなにしたなんて聞かされちゃあさあ。 男:へがっ!?          う、うそ 僕そんなこと言ってな…! *:はいはい、          お部屋ではお静かにねー      そーれ。 男:むぎゃ! 女:…… *:ほらー!似合うじゃないの。 *:あ、待って待って。それ着たら こっちも試してちょうだい。 *:ほらほら、これこれ。     じゃーん、可愛いでしょ。 女:ちょっと、なに、なんなの? 女:何でいきなり服なんて…    まず、あなたは誰なの? *:警戒しないで。        ここじゃ誰も           あんたを否定したりしないから。 女:! *:わたしはジェシカ。      そこのポンコツの先生やってる。 男:ひどくない? ジェシカ:いつまでたっても    人形遣いの技が上達しないんだから。ポンコツで十分。 男:ぐっ お師匠様だって     もうちょっと生活力つけて     欲しいんだけど。 男:留守にしてる間、何?     獣ばっか食べて…         料理くらいしてよ。 男:裏庭見たら恐々としたよ。   骨が散らばってて、何の惨劇なの。 ジェシカ:やかましいぞ!あんたも 同じ運命辿らせてくれようか! 女:―――――ふふっ       おかし… 笑っちゃうじゃない… 女:ふふふ、ふふ… 男:わあ!リンドが笑ったよ! 女:何よ、わたしだって笑うわ。 男:だって、今まで… 男:ううん、いいんだ。やっぱり  君は笑ってるほうが可愛いよ。 ジェシカ:頭 大丈夫か弟子よ? (場面変わって) 男:へえ、綺麗なところだね。 女:でしょう?          わたしのお気に入りの場所なの。 女:他じゃ、安らげるところなんて ないから… 男:リンド… 男:あのね、           君が辛い時は 僕が守るからね。 女:ハン… 何よそれ。      何で そんな世話焼いてくれるの? 男:何でって、そりゃあ… 男:ま、まあ いいじゃない。   そんなことは。 *:いたいた。そいつだ。その女が、あんたの探しているやつだぜ。 ゾブール:そうか、ご苦労。    もうお前に用はない。       さっさと失せろ。 *:な、そりゃねーだろ。     謝礼のひとつくらい寄越せや――― *:ぎゃああああああ!! ゾブール:用はないと       言っただろうが。 お前が生きようが死のうがどうでもよい。 女:!? 男:な…なんだあんた!? ゾブール:我々のボスが      その女を欲しがっている。     抵抗は無駄だ。 男:なんだって…? 女:やっ… ゾブール:おとなしく従え。    俺に目を付けられた時点で、    お前に自由などないのだ。 男:リンド!逃げよう! 女:あ…あ…? ゾブール:ゴミが!脇役の分際で  何かできると思ったのか?     貴様はぶちぬいてやる! ゾブール:何!          何か飛び込んで…!?前が見えん! ゾブール:舐めるなあああ! *:ぐあっ ゾブール:くそっ邪魔だ! ゾブール:なんだ?人形? ゾブール:フフフフフフ… ゾブール:クク、クククク… ゾブール:上等だ! ゾブール:引き裂いて!      粉々にして! ゾブール:地面に這いつくばらして!存分に後悔させて 殺してやる! (場面変わって) 男:はあ、はあ… ここまで来れば…大丈夫かな? 女:はあ、はあ、         あいつ、いったい何なの…     なんで、わたしを… 女:!?な…           ユーリィ、怪我してるじゃない…! 男:失敗しちゃった…       不意をついたのに それでも    間に合わないんだから。 男:痛っっ… …ああ、大丈夫。  リンドは心配しないで。 男:これはすぐ処置するから。   誰が襲ってこようと        君を傷つけさせたりしないよ。 女:そんなんじゃないでしょ! 女:そんなんじゃ、ない… 女:わたしの事なんて       どうでもいいじゃない。      まずは自分の心配してよ… 男:リンド… 女:何で、わたしなんか…? 女:わたしは こんなだし、    あなたの親切に何も答えられない。 女:わたしは、村のはみ出し者で  嫌われ者で、変な奴も襲ってくる。 女:体だって他の人とは違う。 女:何で…何で、それなのに    守ってくれるなんて言うの? 男:多分、そうじゃない。 女:え…? 男:リンドが、どうだから     守ろうと思ったわけじゃないんだ、 きっと。 男:そうじゃなくて僕が君と会って、そう思えたから――だから。 女:…よくわからないわ。 男:いいよ。わからないままで。  ブツブツ…(よく考えたら自分でも 恥ずかしい。) 女:え?何、よく聞こえないわ。 男:何でもない! 男:さて、行こうか?あいつが   襲ってこないとも限らないし。 男:対策を練らないと。 女:……うん。 (現実) リンド:……わたしには、     守ってくれる人がいた…? リンド:こいつが持ってた髪飾り… それも回収しておかないと。 リンド:これも、         わたしの持ち物だったの…? ドライ:やあ、また会ったね――― ドライ:それは…!? ドライ:何で君がそれを…     ああそうか…           魔物から取ったんだね… ドライ:それを よこすんだリンド。それは僕が回収しなけりゃならない。 リンド:何で!?これは、     わたしが手にいれたのよ!? リンド:それに、わたしの     昔の持ち物かもしれない…     渡せないわ! ドライ:リンド。         君が持ってたって仕方ない。 リンド:何よ!          あなたが手に入れたって      仕方ないじゃない。 ドライ:奪われた物を取り返すんだ。それが僕に与えられた使命だから。 リンド:くっ… リンド:だから!         奪われたのは わたしだってば! リンド:誰に命令されたか     知らないけど、あなたはもう    がんばらなくていいの。 ドライ:信用出来ないね。君たちは そうやっていつも だます。 リンド:やめて!         せっかく手に入れた手がかりなの! リンド:あああ! ドライ:よし、手に入れた。 ドライ:君もさ。無茶しないで   おとなしく宿で待ってなよ。    ここの魔物は 僕が全部倒すからさ。 リンド:なんで…なんでよう…! リンド:せっかく、あなたは…   せっかく…! リンド:……ると…思ったのに……! [ダンジョン5] 5:地下水脈           向かいますか? 封印の力を感じる…        破壊しますか? 力場に阻まれ、進めない。 *:おうおうおう。何もんだあ? *:女だ。 *:うひゃひゃ、ひゃ。      それは見ればわかる。 *:まあ、女というか…そもそも  人かどうか怪しいものだ。 リンド:…あなたに何がわかるの。 *:わかるさ。          この記憶が 教えてくれるんだ。 リンド:あなた達も…!?何で、  わたしの記憶を持ってるの。    どうやって!? *:詳しいことは知らねえよ。   ラートマ様が全員に配ったんだ。 *:貴様、まともじゃないらしいな。貴様の記憶を読み解けば、     高次の存在になれるそうだ。 リンド:勝手なこと言わないで。  わたしの記憶なのよ!返して! *:返し方なんざ知らねえな。   俺の頭でも持ってくか。 *:うひゃっひゃっ…ひゃっ *:どっちにしろ、        ほんとに欲しいのかあ?      こんな記憶をよ。 リンド:どういう―――意味、   …とにかくっ リンド:当たり前じゃない!    わたしの、全部なのよ! *:やめといたほうがいいと    思うけどなあ。ひひひ。 *:どちらにしろ逃がさん。    貴様の捕縛が命じられているのでな。 *:やってやるぜ! (バトル) *:ちくしょう、         強ぇーじゃん、強ぇーじゃん。 *:さすが、呪われた血… リンド:…奪われたものを     返してもらってるだけ…      大丈夫。苦しくなんか… リンド:―――! (記憶) 男:いい加減、自制をしてくれ。 女:何のことか? 男:近隣じゃ この館は      魔女の館って言われてる。 女:当然だろう。強い力、     歳を取らない体…         挙句、人を喰らう――― 男:このままじゃ お前には誰も  仲間がいなくなるぞ。 女:仲間なんかいなくてもいい。   女:違う。ごめんなさい。 女:どうしてわたしは       いつも強がってしまうの。 女:こんなわたしには、      みんな不気味がって誰も近づかない。 女:だけどあなたは違った。    わたし、あなたがいてくれたら… 男:マーベリカ… 男:そうじゃないだろう…     俺だって、いつかは        いなくなるかもしれないんだ。 女:!?だめだ!         そんなのは許さない! 男:すぐにいなくなったりは    しないさ。だけど、少しは     身の振り方を考えておいてくれ。 女:どこへ行くの。 男:部屋に戻るだけさ。      何を心配しているんだ? 女:嘘だ… あなたは側にいなきゃ だめなんだ… 女:そんな日は来ない。来たら   わたしはきっと狂う… 女:いつか失ってしまうなんて…  嫌だ。 女:アトリ。ずっと一緒にいて… 男:! 男:マーベリカ…         俺は いつだって、 女:だから、 女:わたしと一緒になって。 男:かはっ――――        え……? 男:な、にを…… 女:こうすれば、ずっと一緒。 女:わたしが死ぬまで―――――  いいえ。 女:死のうが、土に還ろうが…   永遠に。 男:や、やめろっ!? 男:お前は 俺ですらも…! 男:ぎゃあ、ぐあああ! 男:うあああああああ       ああああああああああああ!! 女:ねえ?            わたしの中は居心地がいいかしら? (場面変わって) 女:あれからどのくらい      たったのかしら。 女:(彼と一緒になってから…   彼は何も言ってくれない。) 女:(あのやり取りがないのなら… わたしは何のために生きているの?) 女:(目的もなく、ただ永らえる… 体も もうベッドから動かず…) 女:そこにいるの? *:は、い、ご主人、様。 女:大事な話がある。       こちらに来なさい。 女:わたしは…          この世を去ることにした。 *:この世を、去る?       それはどういう? 女:その程度の言葉は       知っているはずよ。 女:お前には、わたしの      知識・記憶すべてを与えてある。 女:人形とは言え、        わたしの言わば 分身。 女:そのお前が、―――ああ、   意味をはかりかねていると言うの? *:わたし、に、は        生きる意味が、ない。 *:ご主人様が、いなければ    意味が、ありま、せん。 女:お前は、お前。 女:もともと、お前を作ったのは―― 女:わたしの得た膨大な知識を、  失うにはあまりに損失と考えたから。 女:だけど、そんなものは     どうでもいい。 女:お前は好きなように      生きればいい。 *:マーベリカ、様。 女:お前は…そうか、お前には   名前を与えていなかったな。 女:そうだな。名をひとつやろう。 わたしの、かつての名を――― (現実) リンド:…… リンド:なん、で。 リンド:わたしが、殺したの? リンド:じゃあ、じゃあじゃあ…  わたしが、その、人形なの? リンド:魔女が、戯れで作った…  それがわたしなの? リンド:そんな結論って… リンド:今までずっと信じてきて…  リンド:きっと、いろんな事を   経験してきたはずなんだって… リンド:嬉しいことも…      苦しいことも… リンド:そうやって…どう、わたし 立派に生きてるでしょって…    言えるはずだったのに… リンド:もともと何もなかった、  だなんて…! リンド:ドライ。あなたは最初から わかってたの? ドライ:…!           (まだ声を出してないのに…) リンド:わたしが、        魔女の人形だってこと…      知ってたんでしょ? リンド:ドライ、あなたも     人形だって… リンド:その創造主は、      アトリって言うんじゃないの?   それともユーリィ? リンド:その人に教えられたから、 知ってたんでしょ? ドライ:知らないよ。 リンド:あなたが、        言ったんじゃない! ドライ:僕は創造主の事を知らない。目覚めた時には既にいなかったんだ。 ドライ:ただやるべきことだけが  示されてて。 ドライ:君を人形だって言ったのは、そういうふうに見えたからさ。 ドライ:何も考えず、記憶、記憶って言ってたからね。 ドライ:でもどうなんだろう。   今はなんだかよくわからないね。 リンド:え? ドライ:そうやって        悩んでいるからさ。 ドライ:人形は悩まない。     これは絶対だからね。 ドライ:でも、そうしたら傷の事  説明つかないなあ。どういうこと? リンド:わたしは…人形よ。 リンド:だって、そうでなくても… リンド:助けてくれた彼を     この手で、この手で…! ドライ:よくも、実際に見てない物をそこまで信じられるものだね。 ドライ:君には目的を達成する、  強い力があったように       見えたんだけど。 ドライ:まあ、そこで立ち止まるって言うんなら、           好きにすればいいよ。 ドライ:邪魔が入らなくて、    僕には助かるからさ。 リンド:うう、う―――――! ゾブール:邪魔が消えたと思ったか?残念だな。            もうお前の好きにはさせん。 ドライ:! ゾブール:お前と顔を合わすのは  初めてか? ドライ:確か総大将の右腕…かな。 他の連中から聞いたよ。 ゾブール:ほう!         俺のことは知っているか。結構。 リンド:な、何言ってるの。    わたしたちは以前… リンド:あ――――        (ドライは彼じゃ…ないんだ。) ゾブール:20年も言いつけを守って品々を回収して。         ご苦労なことだな。 ゾブール:命令を終えるまで、   後どのくらいだ? ドライ:大きなお世話だよ。    時間なんか いくらかかってもいい。必ず成し遂げるんだ。 ゾブール:くくく。        ならば協力してやろうか。 ゾブール:ここでお前は破れて、  振り出しから、一から       やり直してもらうとするかな! ドライ:うるさい!        好きにさせてたまるか! リンド:気をつけて!       そいつ…強い…! ゾブール:小娘…久しぶりだな。  20年ぶりか。          だが、今回はお前は後回しだ。 ゾブール:まずは この生意気な  小僧を相手してやらんとな。 リンド:20年?え…?      だって、そんなはず… ドライ:君が偉い人だってんなら、 たくさん奪った品を持ってるよね。 ドライ:こっちこそ願ってもないね。ここで一気に回収させてもらうよ。 ゾブール:思い上がるな!     ガラクタが! ドライ:くっ…! ゾブール:ははは!やるな!    今の一撃は、腕が吹き飛んでも   おかしくなかった! ゾブール:だが悲しいな。     せっかくの防御も無駄。      これで塵にしてくれるわ! ドライ:ああうあ! ドライ:くうううーーーーー! ゾブール:どうだ!        痛いか!?苦しいか! リンド:ドライ!う…腕! ドライ:だ、大丈夫だよ。     僕は人形なんだ。これくらい。 ドライ:そんでもって、      うかつに近づくなんて 抜けてるね! ゾブール:うむっ…!? ゾブール:なるほど、頑丈だな。 ドライ:(渾身の攻撃なのに    全然平気じゃないか…!) ゾブール:生命エネルギーが極端に 少ないことから、人間ではないと  わかっていたがな。 ゾブール:ようするに       人形、ということか。 ゾブール:どうやら、お前を    簡単に無力化することは難しそうだ。 ドラオ:ふん…たとえ頭がもげたって諦めてやらないよ。 ゾブール:くくく、怖いな。 ゾブール:ならば。 ゾブール:永久に         凍りづけにしてやろう。 ドライ:な―――― ゾブール:すべてが停止する    凍える石の中に! ゾブール:意志も無駄!      想いも無駄! ゾブール:我らが管理する     絶対の封印地に、         連れて行ってやろう! ドライ:な、やめろぉっ      あぐ! リンド:ドライ!? ゾブール:小娘ぇ!引っ込んでいろ!脆い貴様は 殺しかねんからなあ!? ゾブール:こいつは連れていく。  二度と邪魔などできないように   してやる。 ドライ:うう…う… ゾブール:はははははははは! ドライ:リンド!これを!     …こんな奴らに          もう一度 奪われるくらいなら! リンド:え!?あ…わ! ゾブール:ははは、今更そんなもの 何の価値も無いわ。        勝手にするがいい! リンド:あ…あ…? リンド:何が何だか… リンド:これは…         この前の髪飾り…! リンド:何で?あそこまでして   回収したんじゃないの? リンド:何で、わたしに。 リンド:ドライ… [ダンジョン6] 6:彼方なる荒野         向かいますか? 魔女の封印を手に入れた。 見たことのない封印がされており、 進めない。 魔女の封印を使いますか? 封印が解けた! 空洞の一つ目がこちらを睨んでいる… 碧海石をはめ込んでみますか? 緋炎石をはめ込んでみますか? ――ガコン―― 石像は石を飲み込んでしまった。  目の部分は再び空洞になっている。 ゴゴゴゴゴゴ… 石像が震え出す! ジヴァニア:はあい。       元気してたかしら? リンド:! リンド:あなた…また…! ジヴァニア:何度でも現れるわよ。 目的を果たすまでわね。 ジヴァニア:どうやらあのナイト君はやられちゃったみたいじゃない?  これで心置きなく貴女を料理できる。 リンド:何でドライを連れてったの。彼が何をしたって言うの? ジヴァニア:貴女は知らない?   彼って、あたしたちの敵なの。 ジヴァニア:今まで長いこと    あたしたちに楯突いては、     色々と略奪行為。 ジヴァニア:バチが当たったのよね。そう思うでしょ? リンド:だって!それはあなた達が!あなたたちが奪ったんでしょ!   その中には あたしの物だって! ジヴァニア:ええ〜?そうなの?  あたしは知らないけど。だって結構 昔からあるのよ、そういう品々。 リンド:…?…!と、とにかくっ  そこをどいて。わたしは      過去を知らないといけない。 リンド:もうすでに挫けそうだけど…まだ、全部わかった訳じゃないもの。 リンド:ドライのことは気になるけどもともと邪魔をしてきたくらいだし、わたしは知らない。 リンド:わたしは、        一人でも平気だわ…! ジヴァニア:言うわねえ。 ジヴァニア:そこらの魔族より   よっぽど冷酷なんじゃない?    まあ、それはいいとして。 ジヴァニア:貴女、まさか     本気で行けると思って!? ジヴァニア:なめたこと言ってると 泣きながら這いつくばって、それでも踏まれ続ける、そんな目にあわすわ! リンド:(しゃべって       余裕出してるから!) リンド:(わたしの邪魔を、    しないで!) リンド:……? ジヴァニア:はぁい!まさか    通用するなんて思ったのかしら!? リンド:あぐっ…! ジヴァニア:さあさあ、      どんどん行くわよ! リンド:痛い! ジヴァニア:痛い?        そんなことないでしょ。      貴女、頑丈なんでしょ。 ジヴァニア:こんなんで痛いなんて、普通の人みたいなフリしても    だめよ! リンド:わ、わたしは… ジヴァニア:あは。なによう、   ラートマ様が いろいろ言うから  警戒したのに。 ジヴァニア:全然大したことないわ。ちゃっちゃっと痛めつけて、    連れて行こうっと。 リンド:やめて! ジヴァニア:あははあ。      魔族に楯突いて、         無事に帰れるわけないのよ! リンド:いい加減にして! ジヴァニア:はっあば…!? ジヴァニア:な…ん…なに、今の。 ジヴァニア:(今のがアナテマの  呪われた力…?) ジヴァニア:(アナテマって何なの。魔女を継ぐものって聞いたけど…) ジヴァニア:(この魔力…     信じられない…!) リンド:はあ…はぁ…       やるの…やるって言うの? ジヴァニア:ブツブツ…ブツ… ジヴァニア:…ょうだんじゃないわ!魔族が、魔力で圧倒されて     たまるもんですか! ジヴァニア:痛みと苦しみを    教えてあげる! ジヴァニア:があああ! ジヴァニア:ちくしょおおお… リンド:げほっげほっ、      はあはあ… リンド: (力が溢れてくる…   奥へ行くほど強く、        濃くなる気がする…) ゾブール:そこまでにしておけ。 ジヴァニア:ゾブール様!     …何で? ゾブール:お前に任せておくと   時間がかかってかなわん。 ゾブール:俺が一仕事終えたのに  お前は何をしている? ジヴァニア:うるさいわね!    …じゃなくて! ジヴァニア:そんなせっかちに   ならなくてもいいじゃないですの。 ちゃんと仕事はしますわ。 ゾブール:時間などあるものか。  ラートマ様が強く言わんからといって調子に乗るなよ。 ゾブール:いずれにせよ女同士の  醜い争いなど見ていられぬ。 ジヴァニア:…… ゾブール:ラートマ様もアナテマを 追うようになってから       変わってしまわれた。 ゾブール:今はそんな時ではないと 言うのに… いざとなれば俺が   代わってやらねばならんか… ジヴァニア:ちょっと。 ジヴァニア:あたしの事を     馬鹿にするのはいいのよ。 ジヴァニア:実際おバカだもんねえーそんな事で 青すじ立ててもねぇー ジヴァニア:でもねえー ジヴァニア:ラートマ様の事    馬鹿にするのは許さないわ!    あなたが右腕だろうがね! ゾブール:ああ?別に       お前の許しなどいらん。 ゾブール:我ら魔族は実力の世界。 ゾブール:ラートマ様と言えど、  判断に鈍りが出るようなら、    退いてもらわねばならぬ。 ジヴァニア:だあがこの筋肉野郎が!抜かしてんじゃねえぞ! ゾブール:ごあっ!? ゾブール:貴様…!正気か!? ゾブール:あががが! ゾブール:ふざけるな くそがぁっ! ジヴァニア:うっ…! ゾブール:こ、このことは     ラートマ様に報告する!      覚悟しておけ! ジヴァニア:あら?ここで     始末つけといた方が        いいんじゃないの…!? ゾブール:…ふん。くだらん挑発だ。 リンド:はぁ…はぁ… ジヴァニア:さあ、まさか     これで終わりだなんて       思ってないでしょうね。 リンド:はぁ… あなたは…    何が、したいの…? ジヴァニア:あたしのしたい事なんて決まってるの。ラートマ様の    手助けをする事。それだけ。 ジヴァニア:だから、貴女は、   何があっても           動けなくして連れてくわ! ジヴァニア:覚悟なさあああいい! (バトル) リンド:頭が…痛い… リンド:近寄ら…ないで…! ジヴァニア:うぎゃああ! ジヴァニア:貴女にも勝てないって 言うの…!? ジヴァニア:悔しい、悔しい! ジヴァニア:次に会う時までに…  あたしの命を燃やそうが何してでも、貴女を止める力をつけてやるわ! リンド:あぁ…ううぁ… リンド:勝てたのは…いいけど… リンド:さっきから…       胸の苦しみが消えない―― リンド:うっ―――― (記憶) 男:さあ、行こうか。いつまで   アイツを足止めできるか      わからないからね。 女:どこか あてはあるの? 男:師匠には           迷惑かけられないからね… 男:大丈夫。誰にも気づかれない  秘密の隠れ家があるんだ。 ゾブール:ふふふ、ふ…      見ぃつけたぞ…! 女:! 男:くそっ 早すぎる! ゾブール:どけ!         お前など 用はない。 ゾブール:今度こそ        首を はねてやろうか! 男:がはっ 女:わあああ! ゾブール:永遠に消えぬ苦しみを、 その身に…! 女:おおおぐぉお―――おっ…! ゾブール:! ゾブール:突っ込んでくるから   お前に当たってしまったではないか。 男:リンドぉぉぉ!! 女:ああああっ 女:(何で…いつもなら、     これくらいの傷…) ゾブール:俺の毒は 冥府の毒。 ゾブール:たとえ呪いの血だろうと、傷口を癒すことはできん。 ゾブール:少々問題かもしれんが、 ラートマ様が           何とかしてくれるだろう。 ゾブール:無力化ができて、    よしとするか。 男:リンドをどうするつもりだ…? ゾブール:連れてくのよ。     我らの住処に。 ゾブール:そしてその身を調べつくし搾り取り、神秘を解き明かすのよ。 男:な…リンドに危害を加える気か?よせ!障害でも残ったら…! ゾブール:知らんなあ。      貴様ら家畜の行く末など。 男:やめろおおぉぉ…       もう十分なんだ。 男:リンドは今までずっと苦しんでてもうこれ以上なんて…       もう報われてもいいんだよ… 男:だって言うのにあんたは    彼女を苦しめるって言うのか?   一体、何様なんだよおおおお…! ゾブール:ははははは。 ゾブール:さあ、行こうか?    お前の村はほぼ占領した。     我らの住処として利用させてもらう。 女:う、そ… (場面変わって) 女:あああ…うああ―――― 女:あ―――苦しい… ゾブール:ふん。         確かに再生力が異常だ。      普通の人間ではないな。 ゾブール:もっとも、       その再生力を持ってしても     この毒は消えぬがな。 ゾブール:毒を食らったという記憶が自らの体を傷つける。       動きを封じるにはちょうどよい。 ゾブール:さて、ラートマ様に   お伺いをたてるとしよう。 ゾブール:貴様ら。 ゾブール:こいつを見張っておけ。 ゾブール:動くことは       できんと思うが…         念を入れて悪くあるまい。 女:く、苦しい…! 女:ううあああ、何でこんな目に… 女:わたしが…何をしたって…   言うの? 女:おかしい…          おかしいじゃないの…! 女:(何…?           ここに連れてこられてから…    苦しいのとは別に…何か…) 女:(何か…得体のしれないものが 入り込んでくる感覚…) 女:(き、気持ち悪い―――) 女:頭が…痛い… *:ぎゃ?何だあ…? *:ぎゃああああああ!? 女:はあ、はあ…な、何…     今のはわたしが? 女:どうしてこんな力が!? ラートマ:素晴らしい。 ラートマ:この地にて共鳴したのだ。我らの長き願いだ。 女:…!? 女:あ、あなた…何なの!? 女:(こいつからは明らかに    異質な何かを―――) 女:(さっきの奴なんか      比べ物にならない…!) 女:(どうして          わたしは震えているの…) ラートマ:ラートマ。 ラートマ:そう、呼ばれている。 ラートマ:お前は、面白い素体だ。 ラートマ:お前の能力を更に発現させそして その記憶を回収しよう。 ラートマ:さすれば魔女への道が  開かれるやもしれん。 女:いや!やめて! 女:助けて!――――ユーリィ!! (現実) リンド:…その後、わたしは… リンド:……           だめ。わからない。 リンド:ラートマ…そいつが    すべての答えを握ってるんだわ… [ダンジョン7] 7:魔殿回廊           向かいますか? 鍵がかかっている。 ――扉になにか書いてある。    ――明明暗―― 石像の口から何かが落ちた! 鍵(丸)を手に入れた! これはもう何も起こらないだろう。 イベントアイテム。持ち手が丸い鍵。 イベントアイテム。        持ち手が四角い鍵。 この鍵ではないようだ… 鍵が開いた! 鍵(角)を手に入れた! ゾブール:ついにここまで来たな。 ゾブール:たった一人で、     辛い道のりだったろう。      褒美でもやりたいところだな。 リンド:…… リンド:あなたとは以前、     会っている、のよね? ゾブール:20年前にな。     お前たちと初めて会い、男を殺し  お前を連れ去った。 リンド:う、うそ…!ユーリィは、 ユーリィは死んでないでしょ!? ゾブール:あいつのことか?    お前も気づいているだろう?    あれはただの人形よ。 ゾブール:姿こそ似せているが、  元の男はとっくに 土くれ。 ゾブール:確かに死んだところまでは見ていない。           だが俺の攻撃を食らったのだ。 ゾブール:もって         数日の命だったろうよ。 リンド:(薄々気づいてたけど…  とっくにわたしは…一人だった…!!) リンド:……うー!あなたたちは、 どれだけ命を弄べば気が済むの! ゾブール:ははは 知らんなあ。 ゾブール:第一、その怒りは本物か? リンド:? ゾブール:20年前に会ったと   言ったが、            それは本当にお前の記憶か? ゾブール:誰か別人の記憶かも   しれないぞ。 ゾブール:考えてもみろ。     お前は20年間も         同じ姿をしていられるのか? リンド:…!? ゾブール:それが俺にも腑に落ちん。 リンド:(それって…その期間、  わたしは やっぱり…) ゾブール:だが、残念だ。     お前はここで 死んでしまう。 リンド:…!な…!? ゾブール:連れて行くだの言ったからまさか命奪われる事は       ないと思ったか? ゾブール:残念だったな。     連れて行くのはやめだ。 ゾブール:ラートマ様の言う    高次の世界。           確かに俺も興味はある。 ゾブール:だが、お前の力は少々  危うすぎる。最悪ラートマ様一人が 被害を被るならまだしも… ゾブール:使い方を誤れば、    魔族全てに            壊滅的な被害をもたらそう。 ゾブール:さっき言ったような   不可解な点もある。 ゾブール:やはりお前は      ここで消し去っておくべきなのだ。 リンド:壊滅的な被害って…    何言ってるの。わたしは、     そんな事しない。 ゾブール:それはわからんさ。 ゾブール:何と言っても      お前と我らの祖は         近しいものなのだからな。 ゾブール:現に、お前は我らの仲間を殺しながらここまで来たではないか。 ゾブール:それでも、       己が災害でないと言うつもりか?  ふん、偽善者め。 リンド:っ…! リンド:う、うるさいわね!    わたしだって好きでこんなこと。 リンド:(だって仕方ないじゃない…わたしは記憶を奪われたんだから…) リンド:(でも取り返した記憶は  予想していたのと違ってて…) リンド:(わたしは、       いったい何のために…) リンド:(だめ…!そんなこと   考えちゃだめっ!ここで諦めたら… 何もわからなくなっちゃう!) リンド:ここまで来て       引き下がれないの。        あなたも倒してみせる…! ゾブール:ふん! リンド:! ゾブール:馬鹿がっ 怖気づくとでも思ったか? ゾブール:当然こちらも貴様を   逃がすつもりなど毛頭ないわっ! ゾブール:さあ、始めようか?   一方的な殺戮を。 ゾブール:腕をもいで!      記憶を吸い取り!今度こそ     すべて奪ってやる! ゾブール:俺は呪われし血を    最も強く受け継ぐ黒滅の眷属、   ゾブール! ゾブール:行くぞ! (バトル) ゾブール:ばかな… ゾブール:俺は…魔族の頂点…   それが…何で。 ゾブール:嫌だ!ありえん! ゾブール:わっぎゃわあああーー! リンド:ふふ…ふ…ここに来てから…どんどん力が強くなってる… リンド:相手は魔族の実力者なのよ。それが倒せちゃうなんて…     どうかしてる。 リンド:やっぱりわたしは、    まともじゃないんだ――― リンド:くっ…つつっ―――― (記憶) *:おい、笑えよ。笑えったら。 *:いつも 無表情な顔しやがって。そんなに俺たちといるのが     つまらないのかよ。 女:そんなんじゃ… 女:わたしは ただ… *:ねー、もういいじゃん。    こんなやつほっといて       向こう行こうよ。 (場面変わって) ジェシカ:時間があったらいつでも ここに来ていいんだからね。 ジェシカ:あんな甲斐性なしでも  いじり相手にはなるでしょ。 男:いじり相手って何なの? ジェシカ:わたしが        いつもしてるじゃない。 ジェシカ:必要な分の2倍、薪を  取に行かせたり、         気まぐれに特訓させてみたり。 男:うそぉ!あれって       気まぐれだったの!?随分真面目な 顔して説明してくれたよね!? 男:「あんたの成長のためだ」とか!一体何だったの!? ジェシカ:ひまつぶし。 男:わーーん! 女:あは。あはははは… 男:リンドまで!ひどい! 女:だって、あはは、お腹痛い…! えへへへ。 (場面変わって) *:マーベリカ、様…       行ってしまわれ、た。 *:一緒に 行きたいのに     やり方が、わから、ない。 *:いくら 記憶と、知識を    もらっても、からっぽ。 *:わたし、は          これから どう、すれば… *:あ――――――        あ…あ…? *:…… *:行か、ないと。        ここじゃ、ない。ここは違う…から。どこかへ。 (現実) リンド:ああ――――       これでつながっちゃった、かな… リンド:たとえ、もともとわたしが リンドだったとしても―――    人間だったとしても―― リンド:魔族に出会って      魔女になって… リンド:それは唯一の味方すら殺す 最悪の魔女で… リンド:今のわたしは―――    人ですら、ない… リンド:あ――――――――    もう、無理…… リンド:知れば知るほど      虚しいだけ… リンド:わたしは、何のために。  何のためにこんなことを      続けてるんだろう… リンド:あっても虚しいだけの   記憶なら――           なくても、いい… リンド:ふふ…ふふふ… リンド:あああーーー!      うあああっ! リンド:あ…?何…        これは髪飾り…?         ドライがわたしに寄越した… リンド:ドライは、いったい何で―― リンド:うあ!うああああっ (記憶、再び) 男:はあ、はあ…苦しい… 男:僕は…もうだめだろうね… 男:でも…これだけは       完成させないと… 男:今のリンドには        どうにもできないから… 男:あいつら…全部持っていった。 男:リンドはもう、これ以上    何も奪われる必要なんて ないんだ。 男:彼女が目を覚ました時のために、僕らが取り返すんだ… (場面変わって) ドライ:うん…?なんだい?    僕は なんなんだい? ドライ:ウグイス村に奪われたものを取りに行けって? ドライ:何で僕が。 ドライ:わかった、わかってるさ。 人形な僕が、他のこと       するわけないじゃないか。 ドライ:ん?なんだい これ。 (場面変わって) *:な、なんだオメーは…     ここは俺の庭だぞ。        ぶっ殺してやろうか。 ドライ:そんなのどうでもいいから。君も持ってるんだろ?       よこせよ。 *:んだとぉ…!?        誰が…!返り討ちにしてやる。 *:どぉーだあー!カスが!    人間ごときが魔族に敵うかよ!   ぎゃはー! *:あ……? *:べばっ!? *:ど、どーなってやがんだ!   腹をぶちぬいてやったんだぞ!? ドライ:僕は人形なんだ。     これくらい なんとも無いね。 ドライ:さよなら。 *:ぎゃいいいやあああーー! ドライ:まずこれで1個だね。   これは…髪飾り、かな? ドライ:やれやれ…先は長いよ。 (場面変わって) ドライ:…… ドライ:くそっ腕の付け根が緩いよ。また新しいのと交換しないと    だめかも。 ドライ:なんだい、君たち。 *:お前が…我々の縄張りで    好き勝手に暴れているやつだな。 ドライ:僕の事 知ってるの? *:当然だろうが!5年だぞ!?  5年も好きにされて、       知らないわけないだろうが! *:仲間も大勢殺された… *:今日という今日は、お前を殺す。 *:そして、奪われたものも    全部返してもらうぜ! ドライ:ふん、よく言うよ!    奪ったのはそっちだろ。おとなしく やられるつもりは無いね! *:一人で勝てると思ってるのか? 馬鹿なやつめ! ドライ:くっ…やるのかい!? ドライ:あう! ドライ:ちくしょう!どうだ! *:痛え! このやろう…!    引きちぎっちまえ! ドライ:ぎゃあああ! ドライ:うあああああーーーー! *:どうだってんだ!       これでもう動けやしねえだろ。 *:よし、今のうちに       品物を回収するんだ。 ドライ:やめろ!やめろ…! ドライ:それだけ集めるのに    どれだけかかったと思ってるんだ…! *:知らないよ。どちらにしろ、  返してもらうのは一瞬だ。 *:わははははは。 ドライ:くそう、行くなよ…    持っていくなよ…! ドライ:返せよ…!        くそっくそぉぉっ…! (現実) リンド:これは…         この髪飾りに残った…       ドライの記憶…? リンド:この髪飾りは…      わたしの… ううん……      多分、本当は、リンドの… リンド:わたしの…じゃ、ない。  でも、それでも… リンド:あいつ…ゾブールは    20年って言ってったっけ。 リンド:ドライは、20年も…   たった一人で。          ずっと戦ってくれてた。 リンド:もう、          そうするよう命じた人も、 リンド:誰のために取り返すか、  その目的の人も。         どっちもいないのに。 リンド:それなのに、傷ついて、  一人で。20年も…! リンド:わたし、         謝らないといけない。 リンド:そしてお礼…ありがとう、 でも、もういいんだよって… リンド:あの人こそ…もうこれ以上 戦う必要なんて ない…! リンド:ああもぉ ほら…!    動いて! リンド:立ち上がって…!この足! そのための機械なんでしょ…! リンド:行こう。ドライを、助けに。 [ダンジョン8] 8:天へ向かう塔         向かいますか? 封印は解かれた。 重くて動かせそうにない。 鍵がかかっている。 鍵を開けた! リンド:ついに…ついに出会えた。 リンド:あなたが…ラートマ。 ラートマ:ああ…         よい 覚醒具合だ。 ラートマ:お前の力の強まりは   遠くからでも感じていた。 ラートマ:これならば       近づけるかもしれぬ。魔女の次元に。 リンド:魔女なんて…!      どうでもいいでしょ。いまさら! リンド:とっくにいないのよ。   魔女なんて。いくらわたしが記憶を 全部引き継いでるとしても… リンド:結局、思い出せないし…  そんなもの、意味なんてない。 リンド:それよりも、       ドライはどこ!? ラートマ:人形なら そこだ。 リンド:ドライ! リンド:今 助ける! リンド:ううあっ 熱い…!    な、なにこれ!? ラートマ:それに触れるな。    その永久凍土の中で、       すべてが無と溶けるまで。 リンド:ドライ! ドライ:…     ……             … リンド:…聞こえていないの? ラートマ:全てが凍り付く氷の中だ。意識はあるまい。例えあっても、  しゃべることは、できない。 リンド:ひどい…!        なんでそこまで。 リンド:彼が何をしたって言うの。 リンド:(そりゃ、魔物を殺して、 いろいろ奪ったってことに     なるのかもしれない。) リンド:(だけどドライは、    ただ言われたことを        ずっと守ってた だけ…) ラートマ:何もしていない。 リンド:? ラートマ:ここに 凍りづけにして、品物も全て回収した。それの行動は、無だ。 リンド:…!           (そんな言い方…) ラートマ:さて。試してみよう。  お前がどれだけの力をつけたのか。 リンド:…… リンド:教えて。あなたは、    全部 知ってるんでしょ? リンド:この村に来てから――   奥に来れば来るほど――      力が湧き出てくる。 リンド:わたしは何なの?     ここには何かあるの? ラートマ:ここにあるのは我らの祖。呪いの血の原罪。その体。 リンド:それって…魔女…? ラートマ:死してなお       消えることのないその魔力に    引きずられ 我らは生まれでた。 ラートマ:よって我らはその肉体を 回収し、             自らの手で保管することにした。 ラートマ:わたしはその末裔。   血の濃さではその他の上級魔族に  到底及ばぬが。 リンド:墓を掘り起こしたって   言うの…!?           この、ひとでなし…! リンド:……?(何か違和感…   先祖が、墓を掘り起こした…?) リンド:…まあいいわ。 リンド:つまり、わたしの体の   オリジナルがあるから…      きっと力が強くなるのね。 ラートマ:お前は故意か偶然か   呪いを受け継いだアナテマ。 ラートマ:今のお前を分解し    その内面をつぶさに観察すれば――― ラートマ:必ず、新たな次元への道が開けるだろう。 リンド:次元次元って       よくわからないけど、そんなものが そんなに大事なの? リンド:くだらないわ…      わたしは、協力しない。 ラートマ:ならば 力づくで    捕らえよう。 お前にはどのみち  わたしと戦う必要がある。 リンド:どういうこと? ラートマ:そうやって記憶を    我らから奪ってきたのだろう。 ラートマ:お前の言葉から察するに まだ、              記憶の思い違いがあるように思う。 ラートマ:お前は、魔女の記憶   全てを 受け継いでると      本当に思っているのか? リンド:え――――――― リンド:どういうこと!?現に…! ラートマ:知りたければ      来るがいい。 ラートマ:来ないならば      こちらから仕掛けるとしよう。 ラートマ:ジヴァニア。 ジヴァニア:はあい♪ リンド:! ジヴァニア:これで何回目かしら? ほんと因縁ねえ。 ジヴァニア:さあ、これで最後。  終わりにしましょうか。 リンド:くそ…くそ… リンド:くそぉぉぉぉぉおおおお! ラートマ:行くぞ。 リンド:わああああぉおおおおっ! リンド:ぐううっ ジヴァニア:!          なあに?わざわざ自分から… ラートマ:…… リンド:いっ…熱い…       かっあっ…! リンド:ドライ、今行くから… リンド:ずっと、わたしのせいで  迷惑かけててごめんね。 ドライ:…     ……             … リンド:ごめん。でも、ありがと。 リンド:あなたたちの思いが、   ずっと繋がってくれてたおかげで  わたしはここにいられる。 リンド:それがわたし自身のことではなくても…            とても―――心が熱くなる。 ドライ:…     ……んで… リンド:っっっ…!  …! ジヴァニア:ねえラートマ様、   どーすんの?これじゃあたしたちも 手を出せないわよ。 リンド:ぐっ…こんな体だけど…  ひとつ いいことがあったわね… リンド:こんな毒の沼でも…    苦しいけれど…          わたしの体はもってくれる。 ドライ:何を…?         して…いるんだ…! リンド:ドライ!?        よかった、意識があるのね! ドライ:君の目的は…       記憶を取り返すことだろ…何で…  僕なんかに…構っているんだ…! リンド:記憶は…知りたいわよ。 リンド:でも、あなたをこのまま  失ってしまう事を考えたら怖くて… ドライ:何?なに言ってるの? ドライ:理解…できない…     目的が目の前にあるんだ 他のことは切り捨てればいいじゃないか…? リンド:切り捨てられるわけ    ないじゃない…! ドライ:…?……? リンド:はあ、はあ… リンド:さ、今そこから出して   あげるね。 ジヴァニア:やめなさ―――    ラートマ様がそいつを閉じ込めるのにどれだけ苦労したと思ってんの! リンド:わたしの…呪われた力。  こんな時くらい役にたってみせて…! リンド:行っけええええええ! リンド:ドライ。         …よかった。 ドライ:リンド…何で。      何で。僕には理解できないよ。 ドライ:目的をあきらめられるなんてまるで… ジヴァニア:こんちくしょーがぁ! リンド:くっ…! ジヴァニア:うぎゃあ! リンド:! リンド:ドライ、もういいの。   もうあなたは戦わなくて いいの! ドライ:僕にはこれしかないよ! ジヴァニア:ちっくしょおおお! ジヴァニア:なんで、あたしは!  こいつにも勝てないくらい弱いの! ラートマ:ジヴァニア。 ラートマ:これは少し 問題だ。  こちらに来い。 ジヴァニア:は、はい。 ラートマ:お前の力を       引き出してやろう。 ジヴァニア:がっ…!? ジヴァニア:あ、あ、あ…!? リンド:!? ジヴァニア:う…!? ジヴァニア:力が…あふれてくる! これは 何…!? ラートマ:お前の生命エネルギーを 爆発させ、能力を大幅に引き上げた。 ラートマ:これより30分は、   計り知れない力を出せるだろう。 ラートマ:そして、その後は    灰となる。 ジヴァニア:な――― リンド:なに言ってるんだー!? リンド:味方を!それも      自分を慕ってる人を!       あなたはそれでも… ジヴァニア:これであたしも    あいつらに対抗できるの? ラートマ:そうだ。 ジヴァニア:嬉しい!これで    ラートマ様のお役に立てるのね! リンド:!? ドライ:こいつらに        何言っても無駄さ。 ドライ:それより、気をつけないと。ちょっと本気でやばそうだよ。 ジヴァニア:さあ、この力で!   貴女たちを殺す!         それがあたしの役目! ジヴァニア:ほらぁ! リンド:ドラ―――― ジヴァニア:貴女も飛んできなさい! リンド:うくっ…! ジヴァニア:ほらほらー! リンド:ああああ! リンド:(追いつかない…     歯がたたない…!) リンド:凄まじい力…       でもたった30分だなんて… リンド:あなたは…        そんなんでいいの? ジヴァニア:貴女には       わからないかしら?愛する人の役に 立ててこその命でしょ。 ジヴァニア:さ、無駄話の時間も  惜しいわ。            これで終わりにしてあげる…! リンド:きゃう! リンド:おかしい…!おかしいよ! 命あってでしょ。命がなければ、  好きでいることもできないんだよ…! ドライ:ぐく… ドライ:まったく。 ドライ:そんなことを考えたり、  悩んだりしちゃうんだもん。 ドライ:君は――――人形じゃない。非合理で、ムラがあって… ドライ:まったくナンセンスだよ。 ドライ:ああそうさ。君は―――― 人間なんだろうさ。 ドライ:僕は、人形だから。    人形らしく、最後まで目的を    果たすよ。 ジヴァニア:何?後にしてよね。  あたしの力は見たでしょ。 ジヴァニア:あんたみたいな    ガラクタ、後でいくらでも     相手してあげるわよ。 ジヴァニア:わかったらとっとと  引っ込んでなさぁい! ドライ:ぐっ! ジヴァニア:ははっ脆いものねえ。 生きてないんだもの。成長なんて  しないってことね。 ドライ:馬鹿にするなよ。     僕はまだ戦える。 ドライ:腕がなくたって、歩ける。 ドライ:足がなくたって、     君を殴るのには  困らない! ジヴァニア:はん!        じゃあ来てみなさいよ! リンド:ドライ! リンド:お願い、もうやめて…   あなたにはもう、戦って      傷ついてほしくない。 ジヴァニア:馬鹿ね!人形相手に、 何言っちゃってんの。 ジヴァニア:傷ついたって、    何も感じるわけ無いじゃない! リンド:……この…! ドライ:彼女の言うとおりだよ。  人形の僕のことなんか、      心配するだけ無駄。 リンド:(ドライまで…!) ドライ:でもね。 ドライ:助けに来てくれて     感謝してる。 リンド:……! ドライ:おかげで、君の役に――― 君を守れる。 リンド:! ジヴァニア:懲りないわねぇ。 ジヴァニア:な… ジヴァニア:離れなさいよ! ジヴァニア:……!? ジヴァニア:(土手っ腹を     ぶちぬいてあげたのよ。      何なのよぉ!) ドライ:どうだい。人形のしぶとさがよくわかるだろ。 ドライ:リンド。僕に言ってくれた セリフ、それは君のためのものだろ。 ドライ:君は、戦いなんかやめて  自由に生きればいいさ。 リンド:何をするつもりなの…!? ドライ:じゃあね。 ドライ:これはこれで、      悪くないものだね。 ジヴァニア:やめ――― ジヴァニア:うああああああああああああああ!! リンド:ド……ドライーーーー!? リンド:そんな!? リンド:まさか          自分の身を犠牲にして!? リンド:なんでなんでなんで!? リンド:わ…わたしが、      助けたから!? リンド:なんで、あなたが     わたしを?おんなじじゃない!   意味が…ない! リンド:あああああああああああ リンド:わあああああああああっ!! ラートマ:……          ?なぜ? ジヴァニア:くっ……そ!     やってくれるわ! リンド:そんな…生きて!? ジヴァニア:当たり前…だわ! ジヴァニア:ははは、無駄死だわね。自分だけ馬鹿みたいに自爆して。 ジヴァニア:無駄死って言っても  そもそも生きてなかったかしら。  あっは! リンド:うううううう…! ジヴァニア:あはははははは! ジヴァニア:はははは…ううっ…! ジヴァニア:…くっ 何?     ちょっとふらっとするわね。 ラートマ:(だいぶ、       やられているな。強化した能力は  ほぼ使いきってしまったか。) ラートマ:ジヴァニア。こちらへ。 ラートマ:もう休んでいるか。   負担がかかるだろう。 ジヴァニア:いいえ。 ジヴァニア:どうせ持ちやしないのよこの体。最後まで、手伝わせて。 ラートマ:そうか。 ラートマ:アナテマ。       決着をつけよう。 ラートマ:わたしがお前を手にするかお前が記憶を手にするか。     褒美は生き残ったものの手に。 ラートマ:欲しいならば貪欲に―― 浅ましく望むがいい。 リンド:記憶が…何…! リンド:ただ わたしは…     あなたたちを倒して――――    この因縁を終わらせる…! ラートマ:追ってこい――――― ラートマ:さあ―――こい。 ジヴァニア:切り裂いてやるわ…! きっと貴女は素敵な顔で      泣くんでしょうね。 リンド:(わたしは…       何のために戦うのか―――) リンド:(今ははっきりした答えは 出ない。) リンド:(でもわたしを      ここまで運んでくれた二人―――) リンド:彼らのその想いを     無駄にはしない…! (バトル) ラートマ:まさか         ここで終わるとはな――― ジヴァニア:はあ、はあ…     ゲホッゲホッ! ジヴァニア:い、いや!      こんな最期はいやあっ! ラートマ:傍系と――       けなされ笑われ…         それでもここまで来た。 ラートマ:多くを犠牲に―――   ここまで来た。 ラートマ:それが―――      何も成せず…終わるとはな。 ラートマ:虚しいだけの―――   ひどく寂しい――― ジヴァニア:! ジヴァニア:ラートマ様… ジヴァニア:あたしも一緒だから… これからは、寂しくないわ… ラートマ:そうか。 ラートマ:それは―――      ああ…少し、楽しみだな。 ジヴァニア:……!        ラートマ様! リンド:ま、待って!       まだ教えてもらってないことが…! ラートマ:後は自分で       見つけることだ… ラートマ:管理者たる我が一族が  滅べば…魔女もまた同じ。 ラートマ:ここもまもなく     崩れるだろう。 ラートマ:せいぜい、生きろ。   この先に、安らぎがあると思うな―― ラートマ:800年にわたり    我らとともにあった祖を失えば、  魔族に大きな影響を与えかねん。 ラートマ:だが          わたしたちにとっては、      もうどうでもいい、な――― ジヴァニア:じゃあねえええん リンド:ドライ…かたきはとったわ。あなたが喜ぶかわからないけど… リンド:うあっ!? リンド:ゆ、揺れてる…! リンド:脱出しなきゃ! リンド:うっ…!?頭いたい! リンド:こんな時に! リンド:何かが…近づいてる! リンド:か――体が熱い…!    わたし、この感覚知ってる! リンド:会ったことないのに…   体が知ってるんだ…! リンド:魔女―――― リンド:ついに――――      わたしの目の前に…! リンド:――――え…? リンド:ど…どういうこと!? リンド:わたしじゃ…ない……?  姿が違う…? リンド:これが魔女の肉体…? リンド:うん、それは間違いない―― リンド:確かに――感じるのに。 リンド:体が、心が、共鳴してるのに何で姿が違うの。 リンド:わたしは―――      誰…? リンド:ああうーーーー!! (記憶) マーベリカ:これで魔導に関しては すべての知識を与えた。 マーベリカ:さあ、試しに     使ってみろ。そうだな。      何か召喚してみなさい。 *:あ…あ…? *:ど―――うや、って…? *:う――あっ マーベリカ:何度言えばわかる!  その知識を使うのよ!       頭を使いなさい! マーベリカ:まったく、      自分を叱っているみたい。 マーベリカ:何にせよ作ったのは  わたしなんだから、        自分のせいだけど。 マーベリカ:叩いたりして     わるかったわ。続きをやりましょう。 (場面変わって) アトリ:どうだ、元気してたか? アトリ:…また、         人が減ったみたいだな この屋敷。 マーベリカ:…うん。仕方ないよ。 きっとみんな わたしが      怖いだろうから… マーベリカ:わたしも怖い…    自分が自分じゃ、なくなるみたいで。 アトリ:マーベリカ… マーベリカ:アトリ。あなたは   怖くないの?何で、いつも     ここに来てくれるの? アトリ:なんでもないだろう。   友達の顔を見に行くのが      そんなに不思議か? マーベリカ:…! マーベリカ:あなたが、ここに住んでくれたらいいのに。        そしたらわたし―― アトリ:おいおい、無茶言うなよ。 俺だってやることがあるんだ。 アトリ:まあ、そうだな――    屋敷に誰もいなくなって、     どうしようもなくなったら… アトリ:呼んでくれ。       そしたら考えてやるよ。 (現実) リンド:違う…わたしじゃない… リンド:男の人も違う… リンド:この記憶が        何なのかわからないけど… リンド:わたし…自分を      当てはめて混同してた、だけなの…?そしたらわたしは―― (記憶、再び) リンド:ほら、ユーリィ      早く早く! ユーリィ:ちょっ…ま…ぜはーっ  そんなに急かさ…ぜはーっ リンド:あは。何?        運動不足なんじゃないの? ユーリィ:ほっといてよ。     地下にこもって人形改良してたら、 ひ弱にもなるよ。 ユーリィ:ふーっ         それにしても ここは       風が気持ちいいね。 リンド:いいのよ。思いっきり   叫んでも。 ユーリィ:なんでだい。 リンド:あは。あはは… ユーリィ:リンド…        (こんなに明るくなって…     よかった。) リンド:なあに? ユーリィ:なんでもない。 リンド:あなたたちには      感謝してるの。 リンド:わたしは…素直じゃないから上手に言えないけど… リンド:その…ほんとに      うれしかった…んだから… リンド:……           (恥ずかしくなってきた。) ユーリィ:え?なんだって? リンド:わーーーーーーー! ユーリィ:あっちょ…       ぺぺぷっ ユーリィ:あぱっ! なぜビンタっ ユーリィ:なぜビンタっ わぱー! (場面変わって) リンド:…… リンド:………ぉ …… ユーリィ:リンドォォォォォォ! ユーリィ:はあ…はあ…      助けに…来たよ。 ユーリィ:くっ……ごほっごほっ! ユーリィ:参ったな…運動不足かな。 ユーリィ:そんなわけないか。   あの黒いのの攻撃くらってから   ずっと力でなくて… ユーリィ:僕の運命は       知ってるから…さ。 ユーリィ:残された時間で…君を  助けるよ。 ユーリィ:リンド! ユーリィ:…? ユーリィ:あいつらに何かされたの? ユーリィ:リンドもひどい傷…   あいつにやられたの、       治ってないんだ。 ユーリィ:くっ…とにかく、    連れて帰らないと。 ユーリィ:よし、そっち持って。  運んで行くんだ。 ユーリィ:くそっくそっ      傷が治らない…! ユーリィ:このままじゃ      リンドが死んじゃうよ…! ユーリィ:…やるしかない。    全然完成した技術じゃないけど… ユーリィ:体を凍結させるんだ。  それで、いずれ きちんと治す。 ユーリィ:こんな         人体実験みたいなことしたら、   僕はお尋ね者だね。 ユーリィ:でも仕方ない。     そうしないと…          僕の方が先にくたばっちゃう。 ユーリィ:よし。後は… ユーリィ:リンド。随分いろいろ  取られちゃったね。 ユーリィ:君が起きた時、     悲しまないように         僕が取り返してくるね。 ユーリィ:君は、ここで待ってて。 行ってくる。 リンド:…… リンド:……行か……ないで――― セーブしますか?         (村には戻れません。) [エピローグ] リンド:ユーリィ…ドライ… リンド:あなた達が        ずっと戦ってくれたから…     わたし、ここにいるよ。 リンド:わたし…         人形じゃなかったよ。 リンド:わたし……リンドだった。 ちゃんと…生きてた……! リンド:うう! リンド:人形だって思ってから…心がどこか置き去りになったみたいで… 全然苦しくない、そう思ってたのに… リンド:うう…何で こんなに―――涙が―――― リンド:ドライ…このお墓には   あなたの体は入ってないけど… リンド:こんなものいらないって  言うかもしれないけど… リンド:わたしの自己満足だけど、 お願い、けじめをつけさせて。 リンド:(結局、         わからないこともあるの。     この魔女の記憶は一体…) リンド:(それに人形じゃないなら…わたしは何?) リンド:(ただの人間?      そんなはず、ない…) ジェシカ:…うそ。 ジェシカ:まさか…リンド? リンド:誰…?――――!     ジェ…シカ…? リンド:え…?だって… リンド:そうか…あれから……   20年もたってるんだった。 ジェシカ:あんたは変わらないわね。…変わらないっていうか… リンド:…気持ち悪いでしょ。   昔のままなんて。 ジェシカ:大体の事情はわかってる。ユーリィを埋葬したのは      あたしなんだ。 リンド:…!! ジェシカ:あいつ、あたしに相談も しないで… お陰で        リンドを見つけられなかった。 ジェシカ:今更謝って       すむもんじゃないけど…ごめんよ。 一人で…大変な思いさせたね。 リンド:ううん。気にしないで。  わたしを知ってる人と会えた。   それだけで嬉しいから… リンド:でも、何でユーリィは… ジェシカ:あんたが今もその姿でいる理由。 きっと、やばい術を    使ったんじゃない? ジェシカ:人形遣いは、      いろいろと秘術を学ぶから。    使っちゃいけないようなものもね。 ジェシカ:馬鹿だよあいつ…あたしに迷惑かけないつもりだったんだ。 リンド:そう…… ジェシカ:その墓は? リンド:ドライの―――      ユーリィが作った人形の、墓だよ。 リンド:人間でもないのに、    意味のないことかもしれないけど。 ジェシカ:――――――――――― ジェシカ:いいや。そんなこと無い。 ジェシカ:2人に代わって、    礼を言うよ。 リンド:墓… リンド:! リンド:何か思い出せそう…! (記憶) *:ここまで、きた。 *:もう、潤滑油も、ない。 *:記憶回路にも、凝固が…    はじまって、る。 *:800年は、なが、い。 リンド:この道を 歩けばぁー♪ リンド:きっとたどり着けるー   あの丘ぁー♪ リンド:あっ リンド:お姉さん、だれ? *:近づかない、で。 *:子供が見て気持ちいい顔、   じゃ、ない。塗装もはがれて、   しまった。 *:右目はどこか、に 落として  しまった。 *:左足は上手に機能、      しない――― *:怖く、ないの――― リンド:えー、そんなことないよ。 背が高くて、すらっとしてて…   素敵じゃない。 *:それは、本、質じゃ…ない… *:・   ・   ・ *:しょうじょ。         わたし、は 大切な物を、     ご主人様から、あずかった… *:でも、わたし、には      もう 持っていることが      でき、そうもない… *:代わりに預かって、      くれないか。 リンド:えっ *:済まな、い。         なんでも、ないんだ。 リンド:いいよ。 *:! リンド:お姉さんが今まで大切に  守ってきたものなんでしょ。 リンド:今なくしちゃったら    お姉さんのがんばりが、      無駄になっちゃう。 *:無駄…            わたしの、これまでは無駄、    そのもの、だった… *:ただ、そこに         あり、続ける… リンド:あ!ごめんね!      変なこと言っちゃって。      わたし何も知らないのに! *:好きなように、        生きろと言われて…目的など、ない、わたしは… *:ただ存在している、だけ… *:それもこれも あなたと、   会うためだと、感じられ、るなら… *:ああ―――悪く…なかった。 リンド:? *:こちら、へ。 *:この記憶と知識が…      時に、しょうじょを、       苦しめるかも、しれない。 *:わたしの勝手を、押し付けて  済まな、い。 *:どうか、あなたのこの先に、  しあわせ、を――― (現実) リンド:そういう事…わたし、   以前に――出会ってたんだ… ジェシカ:大丈夫?        ぼんやりしてるみたいだけど。 リンド:大丈夫。なんでもない。 ジェシカ:リンド。        これからどうするの? ジェシカ:もし良ければ…あたしが 罪滅ぼししたいだけかもだけど… ジェシカ:一緒に暮らさないかい? リンド:ありがとう。       ううん、でも大丈夫。 リンド:わたしは         みんながつなげてくれたこの命、  無駄にしないためにも… リンド:もっと          世界を見てみたいんだ。 ジェシカ:そっか。 リンド:ありがとうジェシカ。   最後に会えてよかった。 ジェシカ:何言ってんの。いつだって帰ってこればいいじゃんか。 リンド:…!うん! リンド:(ありがとう、みんな。) リンド:(みんなが        つないでくれた命で、       わたし、歩いて行くよ。) *:ふうん。彼女と僕を引きあわせてくれたのは、君だったわけだ。   先輩。 *:なかなか粋なこと       してくれるじゃない。 *:あなた、に聞き、たい。 *:あなたは、無駄、じゃなかった?意味…を、持てた? *:意味?さあねえ。 *:他人がなんて言うか知らないよ。でも、十分じゃない?       十分すぎるかも。 *:800年を越えて会話ができる ――そんな奇跡に出会えたんだ。  ――満足さ。 *:あ……あ…… *:さてさて。ここから先は彼女の 物語。亡霊ども静かに去るさ。      -locate memory- 素材提供               (2次利用はおやめください) たからじま              ツルえもん様 http://www7b.biglobe.ne.jp/~uma-casa/index.html rinnest                倫哭様  http://www008.upp.so-net.ne.jp/matumura/ Ty.com                 海里 祢音様 http://page.freett.com/tycompanys/index.html 白螺子屋様               http://hi79.web.fc2.com/ CUBE                  椎名 馴様  http://xxcubexx.web.fc2.com/ WOLF RPGエディターWiki いつ様 クエン様 枯れ草様 http://silsec.sakura.ne.jp/WolfRPGEditor/WolfEditorWiki/ RPGドット                monta!様 http://www.geocities.co.jp/Milano-Cat/3319/ エトリエ                とり様  http://etolier.webcrow.jp/ RTD Web Site              sau様  http://rtdweb.web.fc2.com/index.html 日曜日改伝               壱屋 統様 http://nitiyoubikaiden.husuma.com/index.html TAM Music Factory            TAM様  http://www.tam-music.com/ 龍的交響楽 -Dragonic Symphony-     ジンファ様  http://d-symphony.nsf.jp/ M-ART                  Napi様  http://mart.kitunebi.com/ Cnoc                  ポラッカ様  http://cnoc.web.fc2.com/ あしなが☆おにいさん          NICE☆GUY様  http://nicegay.jp/ Extra Ocean               extrier様  http://page.freett.com/extrier/index.htm 製作:                 cocotori's soft      Fin           Enterで終了します。 [オブジェクト・NPC] 外に出るなら           そこのクリスタルを使おう。 戻っても 帰るところなんてない… *:なんだ、素人か?聞きたいことがあるなら 質問するんだな。 アイテムの個数制限 ダンジョンの特徴 セーブと中断 アイテムは9個までしか持てません。それ以上購入しても、ダンジョンに 行く時に捨てられてしまいます。 ダンジョンでは多くの場所に    リターンポイントがあります。ただし戻ると初めからの探索となります。 セーブと中断はイベント以外であればいつでも可能です。ホームボタンで アプリを終了すれば中断になります。 マナのかけらがあれば、      「力」を1ポイント        あげることができます。 マナのかけらがあれば、      「体力」を1ポイント       あげることができます。 マナのかけらがあれば、      「命中」を1ポイント       あげることができます。 マナのかけらがあれば、      「回避」を1ポイント       あげることができます。 マナのかけらがあれば、      「HP」を4ポイント       あげることができます。 マナのかけらがあれば、      「MP」を3ポイント       あげることができます。 ステータスをUPする神秘のかけら。村に戻って宿屋で使おう。 マナのかけらを使って       「力」を1ポイントあげますか? マナのかけらを使って       「体力」を1ポイントあげますか? マナのかけらを使って       「命中」を1ポイントあげますか? マナのかけらを使って       「回避」を1ポイントあげますか? マナのかけらを使って       「HP」を4ポイントあげますか? マナのかけらを使って       「MP」を3ポイントあげますか? UPした! ベッドがある。休みますか? 見慣れない顔だな。旅人か?    ふらふらしやがって。暇なのか? 自分探しもほどほどにして、    おれっちの畑仕事手伝えってんだ。 この世には能力を引き出す木の実が あるんだってね。あたしに言わせりゃ肉も野菜もとらなきゃだめだよ。 体力を回復させる特効薬。     HP30回復。 ある生物より抽出した擬似魔力。  MP30回復。 武器というには心もとない。    攻撃力5 硬い皮の鎧。           物防5 頭を防護する。気休め程度ではある。物防3 Lドラッグを手に入れた! 100G手に入れた! 小型の扱いやすい盾。       物防5 スモールシールドを手に入れた! 軽い槍。リーチが長く、有利。   攻撃力12 ウッドスピアを手に入れた! 癒しのリズム。          味方単体HP回復。基本値50 火系基本術。基本値60 もう用はない。 お姉さん、旅の人?僕のお願い…  聞いてもらって、いいかな。 僕、戦闘用の道具を作ってるんだけど最近 素材が手に入らなくて。 村の奥で魔物が落とすらしいけど、 僕じゃ かないっこないし。    お姉さんに取ってきて欲しいんだ。 欲しいのは、小石・1       鬼のうちわ・1          かぎ爪・1 だよ。 お願いね!            あ、僕アキって言うんだ。     よろしくね。 アキ:欲しいのは、小石・1    鬼のうちわ・1          かぎ爪・1 だよ。 イベント(換金)アイテム。    魔物のかけら。…まるごと? イベント(換金)アイテム。    子鬼のものなので         しゃもじくらいの大きさ。 イベント(換金)アイテム。    漢方薬になる。 アキ:あ、揃えてくれたんだ。   ありがとう!           じゃ、僕 頑張って作るね。 アキ:もしかしたら        お姉さんの役にも立つかも。    道具屋さんを覗いてみてね。 アキ:あのね、あのね。      また手伝ってもらいたんだ。 アキ:また よろしくね! アキ:欲しいのは、魂魄・1    魔族の尻尾・1          亀甲・1 だよ。 アキ:わあい、集まったの!?   ありがとう!           僕、頑張っちゃうからね。 ―――宝珠を納めよ――― よく見ると、2つの丸い窪みがある。 緑の宝珠を手に入れた。 手に入れた宝珠を納めますか? ――その願い 聞き入れよう―― もう用はない。 特製の劇薬を浴びせ、弱らせる。  攻撃力低下異常 付加。 危険な毒薬。           強力だが効かない敵も多い。    毒異常 付加。 記憶を探す旅。短編RPGの体験版     (30分程度) 記憶を探す旅。ダンジョンを攻略しつつ記憶を取り戻しましょう。在りし日の記憶は救いか それとも。(2,3時間) 150Gを手に入れた! 女性には少々重いが、安心度は高い。物防9 鉄の胸当てを手に入れた! 攻撃力など皆無だが、術士の愛用。 物攻6 魔攻8 ワイズスタッフを手に入れた! Mチャージを手に入れた! よくしなる細身の剣。       攻撃力11 レイピアを手に入れた! カチューシャを手に入れた! お洒落だけでなく、裏に紋章入り。 ささやかながら魔力が上がる。   物防5 魔攻5 イベント(換金)アイテム。    コレクターさん用。 イベント(換金)アイテム。    占い用として名高い。 イベント(換金)アイテム。    死してなお動くその魂は、     未だ解明されない謎。 破壊力は大きいが なにぶん、重い。攻撃力11 回避-5 グレートボウを手に入れた! 3枚の板を張り合わせた硬めの弓。 先手がうてる。攻撃力13 ヒートバリアを手に入れた! 火の精霊を封じたという糸が    編みこまれた盾。炎攻撃を半減する。物御9 フランシスカを手に入れた! 投擲に用いられる戦斧。      命中精度はそれなり。       攻撃力18 回避-8 術士用の服。魔力が込められており、下手な鎧より頑丈。物防8 魔防5 イベント(換金)アイテム。    古そうなツボ。何かが出てきそう。 イベント(換金)アイテム。    加工がしやすく丈夫。       どの世界でも狙われる。 イベント(換金)アイテム。    籠についていた鍵。籠自体は    変哲ないが、鍵はそこそこ使えそう。 アキ:いつも頼んでばかりごめんね。またお願いしていいかな…? アキ:欲しいのは、古風なツボ・2 象牙・2             籠の錠前・1 だよ。 アキ:集めてくれたの!      お姉さん大好き! あのね、    そしたらね、道具屋を覗いてみてね。 敵を眠りにいざなう。       しかし、衝撃で目覚めてしまう。  睡眠異常 付加。 碧海石を手に入れた。 緋炎石を手に入れた。 何か書いてある。         ――灯りを司る番人たれ―― ―利用素材― グラフィック:          白螺子屋様 http://hi79.web.fc2.com/ rinnest 倫哭様 http://www008.upp.so-net.ne.jp/matumura/ たからじま ツルえもん様 http://www7b.biglobe.ne.jp/~uma-casa/index.html CUBE 椎名 馴様 http://xxcubexx.web.fc2.com/ WOLF RPGエディターWiki いつ様 クエン様 枯れ草様 http://silsec.sakura.ne.jp/WolfRPGEditor/WolfEditorWiki/ RPGドット monta!様 http://www.geocities.co.jp/Milano-Cat/3319/ エトリエ とり様 http://www5f.biglobe.ne.jp/~itazu/etolier/ RTD Web Site sau様 http://rtdweb.web.fc2.com/index.html 音楽:              龍的交響楽 ジンファ様 http://d-symphony.nsf.jp/ TAM Music Factory TAM様 http://www.tam-music.com/ M-ART Napi様 http://mart.kitunebi.com/ Cnoc ポラッカ様 http://cnoc.web.fc2.com/ あしなが☆おにいさん NICE☆GUY様 http://nicegay.jp/ ―製作―             cocotori 塔の鍵を手に入れた! *:武器もいろいろ種類あるけど、 身の丈にあったの使わないとね。  以前の客の受け売りだけど。 *:剣は使いやすいけど特徴がない。槍はリーチあるから早く攻撃できる。断然おすすめよ。やり、槍よ。 *:一人で戦うっては大変よねえ? 気絶したら            助かりようがないんだから。 *:常に先が読めない奴は     戦うべきじゃあないね。 *:装備なんて現地で十分強いのが 手に入る。道具屋では回復アイテムを買え。 *:前の客はそんなこと言ってたけどその装備が体にあわなかったら、  どうするんだろうね? *:杖なんて攻撃力ないけどさ。  魔力をめいいっぱいあげて     魔法戦なんて面白いかもね。 *:補給アイテムが        たくさんいるけどね。 *:外にいる男の子。小さいのに  大人相手に商売して、       立派じゃないか。 *:おばちゃん ちょっとアピール してこようと思うんだけど、    どう思う? *:あんたもなかなかしぶといね。 普通ならとっくにくたばるか、   諦めて帰るのに。 *:2階あんまり私有化しないでよ、そう言おうと思ったのに覗いたら  何もないじゃない。 *:もっと趣味でも        持ったらどうだい。        心配じゃないか。 *:…あんた、気に入らない    目付きしてる。          何か決意した奴の顔だよ。 *:そういう客は何か成し遂げるか―帰ってこないか――だ。 *:死ぬんじゃないよ。      宿に私物を置いて行かれるのは   迷惑なんだ。 *:俺っちが畑を任されたのは   23の時だ。それ以、ん十年と   畑を守ってる。 *:あんたにゃわかるか?     継ぐべき歴史の大切さってやつを。 *:いままでの人生が       ガラっと変わるときがある。 *:42で畑仕事に転向した親父の セリフだ。そのせいで       俺は小さい頃からそれ一本だがな! *:若いうちはいろいろ経験しろって言うけど、            存外無責任な言葉だよなあ? *:どれも中途半端で       何の取り柄も無い奴になることだってあるじゃねえか。 *:農家のネットワークで     情報を共有して、         育てる作物の住み分けをして。 *:一人じゃ何もできない。ようは それを知ってるかどうかだと思う。 あんたの場合はどうかな? *:宿屋の女将の料理はうまいな。 彼女が言うには、単に時間かけたり、丁寧に作ればいい訳じゃないそうだ。 *:具材を理解して味を引き出せるか――組み合わせ方を間違えないか――だ、そうだ。 *:何が言いたいかっていうとだな、俺っちの野菜使って無いんだよ、  ちくしょう! *:ああ、ちくしょう。俺だって  何か別のことがしたかったさ!   たまには暴露大会だ。文句あるか? *:だけどそれって当然のことだろ?俺は畑を選んだ――だから、    他のことを選ばなかった。 *:それは選べない、って言うのとは意味が本質的に違うはずだ。 *:実際に食べてる連中は     作ってる俺のことなんざ知らない。 *:だけど、俺が手を抜けば    それだけ世に出来損ないを     ばらまくことになる。 *:多くの場合、それを知ってれば 十分じゃないか? 藤を巻きつけ補強を図った弓。   先手がうて、命中特性が高い。   攻撃力15 斬ることも突くことも可能な槍。  攻撃力21 術士の間で精霊が宿ると信仰される 木材による杖。物攻10 魔攻18 高度な術使いが愛用する杖。    物攻13 魔攻20 部族に伝わる戦斧。間違っても   扱いやすいものではない。     攻撃力30 回避-12 実用的な短剣。幅広で扱いやすい。 攻撃力26 片刃の刺突剣。鎧の間隙を狙う。  攻撃力28 馬上からの突撃槍を地上用に転向。 はるかに扱いやすい。       攻撃力31 回避15 風を切る音から名付けられた弓矢。 攻撃力27 命中20 三股の槍。敵の武器を絡めとるなどの戦法が可能。攻撃力35 回避15 医を司るものの信仰の杖。     防御特性あり。          物攻25 魔攻40 防御10 柄が長く破壊力満点の斧。     攻撃力45 回避-18 とにかく、重い斧。攻撃力だけなら 最強武器。            攻撃力48 回避-22 最強の殺人剣。効率良く殺傷を   与えられる工夫が極められている。 攻撃力37 星を射落とすほどの名を与えられた 最強の弓。攻撃力35 命中35 しっかりと貼り合わされた盾。   防御力13 鮮やかな髪飾り。魔法特性が高い。 物防6 魔攻8 魔防8 特殊な紋を織り込まれたローブ。  防刃性がある。物防14 魔防7 禍々しい模様の盾。        敵は戦意をなくすだろう。     防御18 光沢ある布地が美しいバンダナ。  物防12 物攻10 氷の精霊の魂を封じ込めた盾。   物防16 魔防10 氷耐性 透き通る魔除けの盾。そう銘打って いるが、効果があるかは疑問。   物防21 魔防5 作り手不明の鎧。かなり高性能。  物防25 魔防18 およそ戦闘に向くとは思えないが、 意外にも防御特性は高い。     物防27 髪留めには古来より        不思議な力が宿る。        物防・攻 魔防・攻15 イベント(換金)アイテム。    骨に弾力性を持たせる栄養素。 イベント(換金)アイテム。    呪詛を含んだ枝はよい材料になる。 イベント(換金)アイテム。    その存在は伝説に近い。 コサージュを手に入れた! ハルバードを手に入れた! マギステッキを手に入れた! 250G手に入れた! ―――――キラッ―――――― イベント(換金)アイテム。    人が触れると短時間で崩れてしまう。 イベント(換金)アイテム。    我々の技術とは異なる原理の灯りで、大変貴重。 イベント(換金)アイテム。    食材や治療薬として用いられる。 ヴァイキングを手に入れた! LドラッグRを手に入れた! ナーガヘッドを手に入れた! グラディウスを手に入れた! アイスガードを手に入れた! スクリームを手に入れた! 300G手に入れた! チャージを手に入れた! イベント(換金)アイテム。    もはや呪詛は抜けた。       しかしなぜ持ってきた。 イベント(換金)アイテム。    一本一本に吸血口がついており、  蠢くよう。実際には生き物ではない。 イベント(換金)アイテム。    魔を秘めた羽毛は         魔女を中心に人気がある。 イベント(換金)アイテム。    そのままでも美しさゆえ価値がある。加工もしやすい。 イベント(換金)アイテム。    古き道具には魂が宿る。      その奇跡を封じ込めた一品。 イベント(換金)アイテム。    状況により、歩行に適した     形状にもなる。 ブレイバーを手に入れた! カドゥケウスを手に入れた! ブローヴァを手に入れた! 350G手に入れた! オートマーダーを手に入れた! シュシュを手に入れた! スターアローを手に入れた! MチャージRを手に入れた! 400G手に入れた! イベント(換金)アイテム。    光の加減で白く見えるが、     本来は透明。女性に人気。 イベント(換金)アイテム。    燃え盛るような形状を維持する。  耐熱性がある。 イベント(換金)アイテム。    非常に高い魔力を持つ。      魔物も狙うと言う。 一定時間魔法を封じる。      黙念異常 付加。 敵の視界を封じ、命中力を下げる。 効果は弱めだが、だいたいの敵効く。命中力低下異常 付加。 小さな吹き矢だが、傷口から    じわじわと体を弱らせる。     防御力低下異常 付加。 信心にヒビを入れ耐性を低下させる。魔法防御低下異常 付加。 粘度の高い液体で行動を鈍らせる。 効果が大きく、有用。       回避低下異常 付加。 アキ:ね、ね、ね。お願いお姉さん! アキ:コラゲン・1、闇の枝・1、 獅子の毒針・1を持ってきて    もらえないかな?ダメかな? アキ:やったー!ありがとう! アキ:いつもお願いしちゃって   厚かましくないかな…? アキ:アクアソード・1、ランプ・2背びれ・1をお願いしちゃっていい? アキ:ありがと。いつも、ほんとに 感謝してるんだ。         きっと良い物作るからね。 アキ:お姉さんはきっと何かに   立ち向かってるんだよね。頑張って!そしたら、お願い! アキ:欲しいのは、イーヴフェザ・1蛇髪・1、墓石・2だよ。 アキ:嬉しい…!待ってて。きっと お姉さんが満足する道具を作るから! アキ:僕、お姉さんの役に立ってる?もっとお手伝いしたいんだ。 アキ:銀の鱗・1、つくも・1、  デビルレッグ・1だよ。      お願いします。無理しないでね! アキ:ありがとう!早速作るよ。  それからね、お姉さんの旅も、   きっとうまくいくって信じてる。 アキ:よーし頑張るぞ!      あ…!お姉さん。お願い、いい? アキ:欲しいのは、透明の羽・2、 炎のたてがみ・2、竜眼・2だよ。 お願いね! アキ:わああん!いつもいつも   ありがとう!言葉が見つからないよ! アキ:あ、お姉さん。作りたいものはだいたい作ったかなって思うんだ。 アキ:ねえお姉さん。僕、     お世話になってばっかで      何もお返しできてない。 アキ:何かしないといけないと   思うんだ。どうすればいい?    お金欲しいんだったら… リンド:…そんなものはいらないわ。 リンド:わたしにとっては     ついでだったし。         たいして手間じゃなかった。 アキ:でも!僕は         確かに恩を受けたのに! リンド:あんたがもっと大きくなって他の誰か困ってる人と出会ったら… リンド:その人を助けてあげて。  それが、わたしに対する礼儀。 アキ:……う、うん!頑張る! リンド:あんたみたいに素直で、  一生懸命なら、必ずできるわよ。 アキ:また、どこかで会えるかな!